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日本語版 Tasker ユーザーガイド : Tasks

~ タスク ~

Taskerの主要な四つの要素、Profile(プロファイル)、Task(タスク)、Variable(変数)、Scene(シーン)のうち「タスク」について見ていきます。

TaskerはAndroidの色々な機能をAction(アクション)という形で実行します。アクションには他にも色々な機能を持ったものがありますが、複数のアクションを一まとめにしてタスクとして呼び出すことで複雑な仕事をこなすことが出来ます。

タスクとは

タスクとは順番に実行されるいくつかのaction(アクション)をまとめたものです。

Named / Anonymous Tasks
(名前付きタスクと無名タスク)

タスクには名前を付けることができます。これにより次のような利点があります。

  • 複数のプロファイルで同じタスクを実行することができます。
  • タスクがどのような内容を実行するかを用意に判別できるようになります。
  • タスクをウィジェットやショートカットとして使う場合。ホームスクリーンに表示されるアイコンのラベルとして使われます。

特定のプロファイル、ウィジェット、ショートカットでのみ使用される一つまたは二つのアクションで構成されるタスクは名前を付けずに作成することができます。これらは無名タスクといって名前付きタスクとは区別されます。

Task Visibility(タスクの可視性)

無名タスクはそれを実行するプロファイルからのみ参照することができます。

名前付きタスクはタスク編集を呼び出せるあらゆる場面で参照可能です。ある場面でのタスクへの変更はそのタスクを参照する他の場面にも反映されます。

Task Icon(タスクアイコン)

それぞれのタスクには関連付けられたアイコンがあります。デフォルトでは ‘?’ マークのアイコンが適用されます。アイコンには次のような役割があります。

  • タスクがウィジェットやショートカットとして利用される場合、ホームスクリーンに表示されるアイコンに成ります。
  • タスクが独立のアプリケーションとして利用される場合。
  • TaskerのUI上で容易にタスクを識別できます。

Deleting Tasks(タスクの削除)

名前付きタスクの削除はタスク編集画面のDeleteボタンからのみ行えます。無名タスクはそれが含まれるプロファイルが削除されるか、プロファイルが名前付きタスクを選択したときに自動的に削除されます。

名前付きタスクはそれを参照しているプロファイルがあると削除できません。

タスクが削除されたときにそのタスクを事前に作られたウィジェットやタスクが参照しているとそれらのウィジェットやタスクは機能しなくなります。

AndroidではTaskerがホームスクリーンからウィジェットを自動的に削除することを認めていません。

Task Scheduling(タスクのスケジューリング)

実行を待っているタスクが一つのとき、タスクを構成する各アクションは全てが終了するまで順次実行されます。

複数のタスクが実行待ちの状態にあるときにはそれらのタスクがどのように扱われるか理解しておくことが重要です。

  • 機能衝突を避けるため同じアクショングループに属するアクションのうち一度に一つだけが実行されます。
  • 実行待ちのタスクのうちより高い優先度のものから実行され、その間優先度の低いタスクは実行されません。
  • 優先度の同じタスクは最も最近実行待ちに加わったものから、アクションが交互に実行されます。ただし、子タスクは親タスクよりも先に実行されます。

タスクの優先度は0を最低として0から50で表され、そのタスクがどのように実行されるかによって決定されます。

  • プロファイルによって実行されるタスクの優先度はプロファイルのプロパティーから指定することができ、デフォルトの優先度は5です。
  • プロファイルから実行されたイグジットタスクは、プロファイルのプロパティで指定された優先度に1001を加えた優先度が与えられます。したがって、デフォルトで1016が優先度になります。
  • ウィジェットまたはショートカットから実行されるタスクの優先度はメニューのPreferencesの項目のActionタブで設定でき、デフォルトの優先度は7です。
  • シーンのエレメントから実行されるタスクはそのシーンを表示したタスクの一つ上です。
  • タスク編集画面のテストボタンから実行されるタスクの優先度はデフォルトでは100です。テスト実行ボタンを長押しすることで、他の値に変更が可能です。

次にタスクの優先度について二つのガイドラインを示します。

  • あるタスクについて常に他のタスクより先に実行したい場合は優先度を高く設定したほうが良いです。
  • 実行にしばらくかかるタスクの場合、他のタスクの実行の妨げにならないように優先度を低く設定するのが良いでしょう。

Action Groups(アクショングループ)

アクションはその実行にどのくらいかかるか、他のタスクの実行にどのような不都合を及ぼすかによっていくつかのグループに分類されます。以下に分類の項目を示します。

  • Speech(読み上げ)Say, Say To File
  • Javascript(ジャバスクリプト)Javascript
  • Fix(位置情報)Get Location
  • Voice(音声入力)Get Voice
  • Proxy(代替機能)Display Brightness, Query Action, Photo, Photo Series, Photo Series Time
  • Proxy Scene(代替シーン):Enter Key、Menu、Popup、Popup Task Buttons、Variable Query
  • Other Scenes(その他のシーン): 表示中のシーン
  • Normal(標準): その他の全てのアクション

Wait(ウェイト:一時停止)アクション

‘Wait’ アクションと ‘Wait Until(ウェイトアンティル:条件付き一時停止)’ アクションは特殊な例です。これらを使いこなすには複雑なルールを状況に応じて最適に用いる必要があります。

同一のプロファイルによる複数のタスク

同一のプロファイルによって実行された複数のタスクは基本的に起動された順に実行されます。同じプロファイルによるタスクは他のタスクの実行が完了するまでは実行されません。 このルールは目まぐるしく変わるプロファイルの実行状況を正確に行うためのものです。

このルールはプロファイルのプロパティダイアログからEnforce Task Order (タスクの実行順序の強制)のチェックをはずすことで無効にできます。

用例

この例ではタスクの実行順序の強制の効果とタスクの構成によって一連のタスクがどのように実行されるかを示します。

Profile: Example …プロファイル名:Example
Enter Task: Enter1 …エントリータスク:Enter1
Perform Task, Enter2 …構成タスク, Enter2
Exit Task: Exit1 …イグジットタスク:Exit1
Perform Task, Exit2 …構成タスク, Exit2

タスクの実行順序の強制が有効な場合:

Enter1とEnter2はExit1とExit2よりも先に実行されることが保証されます。Enter1とEnter2はそれぞれの優先度に応じてどちらから実行されるかが決まります。Exit1とExit2についても同様に優先度に基づいて実行順序が決まります。これら四つのタスクはいずれも優先度に応じて他のプロファイルのタスクとの実行順序が決まります。イグジットタスクは基本的な優先度が高いのでエントリータスクが実行される前に実行を終了します。

タスクの実行順序の強制が無効な場合:

プロファイルの実行から終了までの一連のプロセスが速やかに行われるものとして、Enter1とEnter2およびExit1とExit2は純粋に優先度にのみ基づいて実行順序が決まります。イグジットタスクは基本となる優先度が高いので通常Exit1とExit2が先に実行されます。

競合

状況によっては、同一のタスクが同時に実行されてしまう場合があります。このようなことはウィジェットボタンが続けざまに二回押された場合やタスクにWaitアクションが含まれている場合、またはタスクによってダイアログが表示される場合などに起こり得ます。

このような競合を回避するために、ユーザーによって指定される次の三つのオプションが用意されています。

  • 新しいタスクを無視する。(デフォルトの動作です。)
  • 最初に実行されたタスクが中断され新しいタスクを実行する。最初のタスクの現在実行中のアクションは終了されます。
  • それぞれのタスクが同時に実行される。

最後の例では複数のタスクのコピーが同時に実行されてしまう点に注意してください。

デバイスの電源が切られた場合

デフォルトではスクリーンがオフになった数秒後にAndroidはデバイスの電源を落とします。これにしたがって実行中のタスクは中断されます。

タスクのプロパティダイアログからタスクを実行し続けるように指定できます。

ダイアログ

ダイアログを表示するアクション(ロック画面の表示、ポップアップウインドウの表示、メニューの表示など)は優先度がより高く設定されている場合同様、アクションの実行が終わるまでその他のアクションの実行をブロックします。

‘Wait’ アクションと ‘Wait Until’ アクション

これらは例外的な動作です。Waitアクションは他のタスクのアクションによって中断されることがありますが、他のアクションの実行の終了後、必要があれば、Waitアクションを続行します。

タスクの強制終了

タスクが終了しなくなってしまった場合などにタスク編集画面の ‘Kill’ ボタンでそのタスクを強制終了させることができます。

Task Edit(タスク編集画面)

この画面ではタスクの編集と削除を行えます。

アクションリスト

編集画面のメインの部分はアクションのリストです。ここには今選択されているタスクに含まれるアクションの一覧が表示されます。

  • アクションを編集するにはそのアクションをタップします。
  • アクションのオプションを表示するには長押しをします。
  • アクション名の右側をドラッグするとアクションを移動させることができます。このとき画面の下のほうにシュレッダーのアイコンが表示され、ここにアクションを移動させることでアクションの削除を行えます。

アクション名をタップして表示されるアクション編集ダイアログのアクション名の右側にあるアイコンはそのアクションがsetting(セッティング)であるかどうかを規定しています。セッティングについてはこちらを参照してください。

コンディションとブロックの色

アクションにコンディションが設定されているとその横に緑または赤のバーが表示されます。緑はコンディションが条件を満たしている(アクションが実行される)ことを表しています。赤はその逆です。タスクの実行結果によって各種の状態が変化してコンディションが緑になることもあります。

アクションがIf / End If に挟まれているとき、赤または緑のバーと共にインデントされて表示されます。バーの色は個々のアクションのコンディションの状態と同様にIf / End Ifの条件が成立しているかどうかを表します。

アクションがFor / End Forに挟まれているとき、グレーのバーと共にインデントされて表示されます。またForアクションにコンディションが設定されていてその条件が満たされていない場合、バーの色は赤になりFor / End Forに挟まれたアクションが実行されることはありません。すなわちForループにIf/End Ifブロックのような働きをさせることができるということです。

タスクコントロールボタン

アクションリストのすぐ下にいくつかのアイコン付きボタンがあります。

Play/Step (実行/ステップ実行)ボタン

タスクを実行します。

実行ボタンはタスクを最後まで実行します。ステップ実行ボタンはタップするたびに一つずつアクションを実行します。

テスト実行中、現在実行中のアクションは右向きの三角で表されます。次に実行されるアクションはやや薄い右向きの三角で表されます。

それぞれのアクションの実行が成功したかどうかは、実行後に表示される緑色の丸(成功)または赤色の丸(失敗)で確認できます。

実行またはステップ実行ボタンから実行されたタスクの優先度は10です。

実行またはステップ実行ボタンを長押しすると、テスト実行中の優先度を変更することが出来ます。低い優先度を設定した場合、プロファイルによって実行中のタスクと干渉を起こす可能性があることを理解しておいてください。

【一口メモ】 タスクの実行中にステップ実行ボタンをタップすると、現在実行中のアクションの終了後からステップ実行に移ることが出来ます。

Add Action Button (アクションの追加ボタン)

タスクの一番最後にアクションを追加します。複数選択モード中は、一つだけアクションが選択されている場合に、選択されたアクションの後にアクションが追加されます。

Task Properties (タスクのプロパティ)

タスクの追加プロパティが表示されます。ビギナーモードでは表示されません。

Task Icon (タスクアイコン)

タスクに関連付けられたアイコンを表示します。タップすることで変更が出来ます。

メニュー項目

Action Labels(アクションのラベル)

アクションのラベルの表示/非表示を切り替えます。 (ラベルの設定はアクション編集画面でできます。)

Param Names(パラメータの名前)

アクションの各パラメータの名前の表示/非表示を切り替えます。

Icons(アイコン)

各アクションのセッティング/アクション識別用のアイコンの表示/非表示を切り替えます。

Flow Control(フロー制御)

概要

タスクフロー制御は次のTaskerの各要素によって行われます。

  • 変数の値
  • 各アクションのコンディション(実行条件)
  • If / Else / Endif アクションによる条件分岐とそれに続くアクション
  • For / End For アクションによって一組の要素郡の各要素に対して行われる一連のアクション
  • Goto アクションによるタスク内の移動
  • Perform Task アクションによる他のタスクのサブルーチン化
  • Stop アクションによるタスクの中断

Tasker Wikiのprocessing a file's content(外部リンク)に詳細な例があります。

【一口メモ】もしタスクの構成に失敗して無限ループに陥った場合、タスク編集画面にあるキル(強制終了)ボタンでタスクの実行を中断できます。

コンディション(実行条件)

全てのアクションはそれに関連付けて実行条件を指定することができます。(アクション編集画面で指定できます)。この条件が成立しないとそのアクションは実行されません。

コンディションは一つのオペレーター(演算子)と二つのパラメーターから成ります。演算子には以下の種類があります。

Matches (~)〔一致〕
右のパラメーターは左のパラメーターが一致すべきパターン。
Not Matches (!~)〔一致しない〕
パラメーターについては〔一致〕の場合と同じですが、アクションが実行されるのは一致しなかった場合です。
Less Than (<)〔より小さい〕
二つのパラメーター(変数の場合はその値)は数字もしくは数式でなければならず、左のパラメーターが右のパラメーターより小さいときにアクションが実行されます。例)3 < 6 詳細については数学的な内容を参照してください。
Greater Than (>)〔より大きい〕
パラメーターについては〔より小さい〕と同じですが、左のパラメーターが右のパラメーターより大きい場合にアクションが実行されます。
Equals (=)〔等しい〕
パラメーターについては〔より小さい〕と同じですが、二つのパラメーターが数値として等しい場合にアクションが実行されます。
Not Equals (!=)〔等しくない〕
パラメーターについては〔より小さい〕と同じですが、二つのパラメーターが数値として等しくない場合にアクションが実行されます。
Is/Isn't Set〔セットされている/いない〕
指定された変数に値がセットされているかどうかによってアクションが実行されます。

数学的演算子を用いて数学的に成り立たないような数式(例えばI Am The Walrus > 5 のような式)が指定された場合は警告が出されたうえで条件不成立と判断されます。

Foreachループによる繰り返し処理

課題:「りんご」、「なし」、「バナナ」の各要素に対して一連のアクションを実行します。

番号 アクション名
設定内容
処理内容の説明
1. For
%item
りんご,なし,バナナ
りんご、なし、バナナのそれぞれに対し処理を繰り返す。
2. アクション1
例) Flash %item
3. アクション2
・・・
4. End For
全ての要素に対して処理が行われていない場合はアクション1に戻る。

結果:アクション1とアクション2は三回実行され、一回目は変数%itemにりんごがセットされ二回目はなし、三回目はバナナがセットされます。

Goto文をループの最初または最後に指定することができます。最初に指定した場合、処理はスキップされループはそのまま続行されます。最後に指定した場合は処理は中断されそれ以上ループは続行されません。

単純なテキストに加えて、Forアクションには次のように一組の数列を指定することができます。

  • ある範囲の数字。例)1:5 (= 1,2,3,4,5)
  • ある範囲の数字と増分。例)8:2:-2 (= 8,6,4,2)
  • 変数による範囲の指定。例)2:%end:%skip, 1:%arr(#)
  • 変数による指定。(変数の値によって置き換えられます。)例)%fruit (= banana maybe)
  • 変数配列による指定。例)%arr(1:2) (= %arr1, %arr2 = apple,banana maybe)

一般的なケースでは変数配列 %arr()を使うことで配列%arrの各要素に対して処理を行います。

Forループによる繰り返し処理

課題:ある範囲の数字に対し順番にアクションを実行します。

前に示したようにForeachループで数字の範囲を指定します。例)4:0, 100, 0:8:2 (= 4,3,2,1,0,100,0,2,4,6,8).

Untilループによる繰り返し処理(後判定によるループ)

課題:タスクを条件が成立するまで繰り返し実行する。(最低一回は実行される。)

番号 アクション名
設定内容
処理内容の説明
1. アクション1
・・・
2. アクション2
・・・
3. Goto
1
If %QTIME < 20
実行回数が20回未満ならばアクション1に戻る。

結果:アクション1とアクション2は変数%QTIMEが20以上になるまで繰り返されます。すなわちタスクは都合20回実行されます。

Whileループによる繰り返し処理(前判定によるループ)

課題:条件が成立している間タスクを繰り返し実行する。(場合によっては一回も実行されない。)

番号 アクション名
設定内容
処理内容の説明
1. Stop
If %fruit Not Matches Apple
条件が成立しなければタスクを中断する。そうでなければ次のアクションを実行する。
2. アクション1 ・・・
3. アクション2
・・・
4. Goto
1
ループの始めに戻って再び条件判定。

結果:アクション1とアクション2は変数%fruitの値がAppleの間繰り返し実行されます。

Counter(カウンター)による繰り返し処理

課題:設定された回数タスクを繰り返す。

番号 アクション名
設定内容
処理内容の説明
1. Variable Set
%count, 0
カウンターを初期化する。
2. アクション1
Label: LoopStart
・・・
3. アクション2
・・・
4. Variable Add
%count, 1
カウンター変数%countに1を加える。
5. Goto
LoopStart
If %count < 10
%countの値が10未満ならばアクション2に戻る。

結果:カウンター変数%countを0で初期化した後、タスクは2~5の間を%countの値が10になるまでループします。その時点でGotoアクションの条件判定が不成立となりタスクは終了します。

今回はGotoアクションのジャンプ先の指定にアクションに付けられたラベルを使っている点に注目してください。おおよそ単純なタスクにおいてはジャンプ先の指定に番号よりもラベルを使う方が良いでしょう。そうすればタスクの流れを把握し易くなるだけでなく、ループに新しいアクションを追加してもGotoアクションのジャンプ先は常にラベルのついた場所になるからです。

別の方法でこれと同じループを構成するにはForアクションで 0:10 と指定します。

If / Then / Else による条件分岐

課題:条件にしたがって異なるタスクを実行する。

番号 アクション名
設定内容
処理内容の説明
1. If
%fruit ~ Apple
~ は〔一致する〕を表します。
2. アクション1 ・・・
3. アクション2 ・・・
4. Else If
%fruit ~ Pear
Else Ifアクションによる条件分岐。
5. アクション3 ・・・
6. Else
7. アクション4
・・・

結果:アクション1とアクション2は%fruitの値がAppleのときに実行されます。アクション3は%fruitの値がPearのときに実行されます。それ以外の場合はアクション4が実行されます。

【注記】

  • Else Ifアクションは必要に応じていくつでも設定することができます。
  • より複雑なタスクの中で条件分岐を行うためには、一連の条件分岐がどこで終わりなのかをTaskerに明示的に示すためEnd Ifアクションを使う必要があります。

サブルーチン

Perform Taskアクションを使用して他のタスクを呼び出します。他のタスクをサブルーチンとして呼び出す場合、呼び出し側のタスクの優先度が呼び出される側の優先度より低いことを確認する必要があります。(スケジューリングも参照してください。)

親タスク(呼び出し側)は必要に応じて子タスク(呼び出される側)に「引数(タスクの呼び出しに伴って渡される値)」を渡すことができ、子タスクはその実行結果を「戻り値(タスクの実行によって得られた結果)」として返すことができます。

親タスク

番号 アクション名
設定内容
処理内容の説明
1. Perform Task
Child,
Priority, 10
%par1, 5,
Result Value Variable, %result
引数として5を子タスクに渡し、変数%resultで戻り値を受け取ります。
2. Variable Flash
Result: %result
戻り値を表示する。

子タスク

番号 アクション名
設定内容
処理内容の説明
1. Variable Set
%newval, %par1 + 1, Do Maths
引数として受け取った値に1を加え、変数%newvalにセットします。
1. Return
%newval
親タスクの変数%resultに%newvalの値をセットします。

結果:親タスクは実行結果として6を表示します。

【注記】

  • 子タスクで変数%par1に対して行った変更は親タスク側の変数%par1には反映されません。
  • 子タスク側で戻り値を設定していても、それを親タスクが受け取るかどうかは任意です。
  • 多くのプログラミング言語でのReturn文とは異なり、Taskerでは戻り値を返す時点で子タスクが実行を終了している必要はなく、親タスクと子タスクの優先度が同じであれば二つのタスクは同時に実行を継続しながら子タスクはその時々に応じた戻り値を返すことができます。

Task Widgets / Shortcuts
(タスク ウィジェット/ショートカット)

Taskerのタスクを実行する一般的な方法はタスクを設定したプロファイルのコンテキストが成立してタスクが実行される場合ですが、ウィジェットやショートカットと呼ばれるホームスクリーン上に配置されるアイコン付きのボタンから直接タスクを呼び出す方法もあります。

標準的なウィジェット・ショートカット

ウィジェットやショートカットはアイコン(タスクアイコン)の下にラベル(タスク名)が表示され、ホームスクリーン上の通常のアプリケーションアイコンと同様に表示されます。

このアイコンをタップすることで関連付けられたタスクを実行します。

Task Timer Widgets(タスクタイマーウィジェット)

このタイプのウィジェットは一般的なウィジェットと同様にアイコンとラベルから成りますがそれに加えて日付と時間のカウントダウン表示をします。

タイマーが終了すると(カウントダウンが0になると)タスクが実行されます。

アイコンをタップすることでタイマーの設定画面を表示できます。

タイマーの表示部分をタップすることで、その時のタイマーの動作状況に応じてタイマーの一時停止、再開、リセットを行うことができます。

タイマーの残りが非常に多い時はバッテリーの消耗を避けるためにタイマーの更新間隔が長くなる点に注意してください。

ウィジェット・ショートカットを作成する

  1. ホームスクリーン上の空いている部分をダイアログが表示されるまで長押しします。
  2. 一覧からウィジェットまたはショートカットを選択します。
  3. タスクまたはタスクタイマー(ウィジェットのみ)を選択します。
  4. 既存のタスクから選択するか新しいタスクを作成します。新しくタスクを作成する場合、ウィジェットやショートカットの機能に変更を加えるつもりがないのであればOne-Timeオプションを選択してタスクのリストに追加されないようにできます。
  5. 設定画面からウィジェットのアイコンがタップされたとき(タイマーウィジェットの場合、タイマー0になったとき)にどのような動作をするかを設定できます。タスクの名前とアイコンはホームスクリーン上に表示されたときにすぐにそれとわかるものを選ぶようにしてください。

ウィジェット・ショートカットの変更

One-Timeオプションを指定して作成されたウィジェットやショートカットの機能は変更することができないので一旦削除してから新たに作り直してください。

一方、ウィジェットやショートカットに関連付けられたタスクがタスクリストにある場合、タスク編集画面からタスクに加えられた変更はウィジェットやショートカットにも反映されます。

ウィジェットの見た目を変更するアクションも用意されています。

  • Tasker/Change Icon Set: 一組のウィジェットのアイコンセットを他のセットに変更します。
  • Tasker/Set Widget Icon: 特定のウィジェットのアイコンを変更します。
  • Tasker/Set Widget Label: 特定のウィジェットのラベルを変更します。

後の二つは例えばWifiなどのステータスをウィジェットの見た目の変化で表すのに使うことができます。

ウィジェット・ショートカットの削除

ホームスクリーンに表示されているアイコンを長押ししてゴミ箱のアイコンが表示されたらそこへドラッグして離します。

ウィジェットとショートカットの違い

ショートカットの利点
  • ウィジェットを配置できない場所(ホームスクリーンフォルダなど)に作成することができます。
  • 標準のランチャーのレイアウトに合いやすい。
  • 標準のランチャーではショートカットが選択されたときに長いラベルがスクロール表示されます。
  • わずかなシステムリソースしか消費しません。(もっとも、見た目のインパクトもそれなりということではあります。)
ウィジェットの利点
  • SDカードに保存されているイメージをアイコンとして利用できます。
  • 既に配置されたウィジェットのアイコンやラベルをSet Widget IconSet Widge Label アクションを使って動的に変化させることができます。
  • タイマーウィジェットを作成できます。
  • ラベルなしでも作成できます。

これらのことからより高度な設定を必要としない限りショートカットを使うのが妥当です。

その他
  • ウィジェットとショートカットはいくつでも作ることができます。タイマーウィジェットはいくつかは同時に動かすことができます。
  • タイマーウィジェットはスクリーンがオフになっていてもカウントダウンを続けます。

Configuration (設定)

この画面ではホームスクリーン上のアイコンがタップされたりタイマーが設定された時間になったときに実行されるタスクを選択したり編集することができます。

この画面での操作の前にTask Widgets / Shortcuts(タスクウィジェット・ショートカット)をご覧下さい。

設定画面はTask Edit(タスク編集画面)によく似ていますが以下のような違いがあります。

  • タスクの名前の変更や削除の為のアイコンが表示されていません。
  • ウィジェット変更画面の一番下にはランチャーボタンがあります。これはアプリケーションの一覧からアイコンとテキストを選択して新しいマクロに取り込むためのものです。その後、例えばアプリケーションを起動する前になにかしらのアクションを実行するなどの細かな変更を加えることができます。また、アイコンの変更もできます。
    ここで作成されるタスクはOne-Timeのみの設定なのでウィジェットの作成後に編集することはできません。
  • タイマーウィジェットを作成する場合には画面下右側にまた別のボタンが表示されているのを見ることができると思いますが、これはタイマーの初期設定をするためのものです。タイマーの設定はウィジェットの作成後にアイコンをタップして行うこともできます。

Action(アクション)

Action Edit (アクション編集画面)

この画面ではタスクを構成する個々のアクションを設定できます。

概要

画面の上部左側にアクション名が表示されます。ここをタップするとアクション名の変更ができます。

画面の下部右側にはヘルプボタンがあります。各アクションを使う前にアクションのヘルプを一読してください。デバイス固有の制限事項などが掲載されています。

アクションのパラメーター

パラメーターを設定することでアクションのより細かな振る舞いを指定できます。

Text(テキスト)パラメーター
  • アクションによってはテキストパラメーターを設定できます。未入力の欄にパラメーターの選択肢がヒントとして表示される場合があります。
  • 入力支援用のダイアログを表示する虫眼鏡のアイコンのボタンが隣に表示される場合があります。
  • 隣にあるタグのアイコンをタップすると変数の一覧が表示され選択した変数が自動で入力されます。
数字スライダーパラメーター

数字スライダーの隣にある矢印のアイコンをタップするとパラメーターとして数値を直接指定するか、実際にアクションを実行するまで指定すべき数値がわからないような場合に変数を使うかを選択することができます。

If (コンディション)パラメーター

(ほとんどすべてのアクションで指定可能)

そのアクションが実行されるために成立する必要があるコンディション(条件)を指定します。

詳細はFlow Control(フロー制御)を参照してください。

Continue Task After Error (エラー時タスク継続)パラメーター

(特定のアクションでのみ指定可能)

デフォルトではアクションの実行に失敗すると(存在しないファイルを削除しようとしたなど)Taskerは即座にタスクの実行を中止し残りのアクションが実行されることはありません。

このパラメーターを指定するとアクションの実行に失敗してもタスクは中断されません。

加えて発生したエラーはシステムログにエラーではなく診断結果として記録され、エラーメッセージは出されません。

Label(ラベル)パラメーター

(すべてのアクションで指定可能)

アクションにつけられたラベルで、タスク編集画面に表示されます。このパラメーターはアクションに対するコメントとしての役割もあり、タスクの流れを把握するのに役立ちます。

ラベルは ‘Goto’ アクションでタスク内を移動するときのジャンプ先の目印としても利用されます。

Settings(セッティング)

セッティングとは

セッティングとは、アクションのうち ‘Display Brightness(ディスプレイの明るさ)’ や ‘Ringer Volume(呼び出し音のボリューム)’ などプロファイルが不成立になったときにTaskerによって元の設定が復旧されるもののことです。

セッティングに分類されるアクションには歯車のアイコンが表示されます。一般のアクションは稲妻のアイコンです。

単一のプロファイルの場合

あるセッティングがプロファイルのエントリータスクに設定されている場合、その値はプロファイルが再び不成立になったときに元の値に復元されます。例えば、電話の呼び出し音のボリュームがエントリータスクで7から0に変更されたとして、プロファイルが再び不成立になると自動的に7に戻されます。

言い換えれば、セッティングの影響はプロファイルの内側にしか及ばないということです。

複数のプロファイルの場合

セッティングを含むプロファイルが同時に成立すると

  1. セッティングは最も最近成立したプロファイルから値を引き継ぎます。
  2. 全てのプロファイルが不成立のときセッティングにはいずれのプロファイルも実行されていない状態での値が保存されます。

特殊なケース

  • セッティングがイグジットタスクで実行された場合、Taskerはそれ以前の値を保存しません。
  • 瞬間的なプロファイル(イベントコンテキストや時間コンテキストのうち継続時間の設定されていないものまたは繰り返しが指定されているもの)により実行されたセッティングアクションが変更した値はプロファイルが不成立になった後も保持されます。これは変更前の値が保存されるべき時間がそもそも無いということによります。

注意点

  • セッティングは現状に即して値の保持を行うのではないので、エントリータスクによって変更された値がその後他の要因によって再度変更されてもそれに気付かずにエントリータスクは自動的に元の値を復元します。